当社では幅広い分野の医療・健康相談に対応しております。必要に応じて専門家の紹介も可能です。

また、セカンドオピニオンに関する相談、専門家の斡旋も行っています。

セカンドオピニオンとは

現在診療を受けている主治医の診断・治療内容に対して、その主治医から提供された医療情報を元に判断できることに関して他の(第二診療医)の意見を求めることです。

そのため、現在の主治医の了解を得て診療情報を提供してもらうことが原則です

現在では治療の標準化が進んでいて、医師や病院による治療方針の違いは小さくなっているのですが、第2の意見を得ることでより良い選択が出来ることもあると思われます。

セカンドオピニオンの仕組み

図にあるように、まず現在の主治医による診断と治療方針の推奨があります。これがファーストオピニオンです。これに対して患者が別の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞きたいと思った場合にこれまでの経緯や検査結果等を主治医に用意してもらい、これを持って第2の診察医に相談します。これは通常の「紹介」ではないので、ここで新たに検査をすることはありませんし、第2の診察医がそのまま治療を行うこともありません。また、通常は保険診療にはなりません。

セカンドオピニオンがファーストオピニオンを大きく変わらないこともあります。2つの意見が異なる場合には患者さんが自分で判断することが原則ですが、主治医とあらためて相談することもできます。

さらに別の医師に意見を求める、サードオピニオンも不可能ではありませんが、必要になることは稀と言っていいでしょう。

ドクターショッピングとは

ドクターショッピングとは、最初の診断医の判断・方針に満足できず別の医師を受診することを言います。日本の医療保険制度は、原則、フリーアドレス・皆保険なので、患者さんが他の医療機関を受診することは禁止されていません。しかし、以下に述べるような理由でドクターショッピングはお勧めできません。

もちろん、医療費の無駄使いになるという社会的なマイナス面もあります。

さらに患者さん個人にとっても不利益になる可能性が高いのです。

多くの患者さんは現在の主治医に相談せずに他の医療機関を受診します。その結果、受けなくても良い検査を重複して受ける可能性も高くなります。CT検査ではX線被曝がありますし、造影剤を使うリスクもあります。2−3割負担といえども金銭的な負担もあります。

主治医が診療情報を提供してくれれば、検査を繰り返す必要はなくなりますが、この場合、「紹介」になりますので、その都度、「紹介料」が必要になりますし、紹介先の病院で診療を続けてもらえるとは限らず、「元の病院を受診してください」と言われてしまうこともあります。

さらに、ドクターショッピングの最大の問題は方針決定をどう行うかが不明確なことです。多くの場合は、患者さんが漫然と「希望する治療法」があり、自分の意に沿ったことを言ってくれる医師を探してしまうことが多いのです。この場合、この治療法が「最良、妥当なもの」か判断できません。
さらに、結果として治療のタイミングを逃してしまう危険性もあるのです。

ドクターショッピングの場合、「今の先生(主治医)に不満がある」というケースが少なくないことも事実です。これに関しては別に説明したいと思います。